「車検が切れているけど売却ってできるの?」
このような疑問をもっている方もいると思います。車を所有していれば車検を受けることは義務なので車検が切れていれば公道を走行することはできませんが、車検が切れていても売却することは可能です。
この記事では車検切れの車でも売却可能な理由や、売却する際の注意点や高く売るコツ、必要書類、公道走行への対処法などについて初心者の方でもわかりやすく丁寧に解説していきます。
車検切れの車でも売却は可能
車検切れの車でも売却可能な理由
車検が切れていても車の売却可能な理由は車検切れの車でも車検が有効な車でも車の価値は変わらないからです。中古車買取業者など海外に販売網をもっていれば、海外では日本の車検制度は適用されません。ですから車検切れで公道が走れない車でも買取業者からすればほとんど関係ないのです。
さらに車検切れの車を専門に取り扱っている業者もあり、車検切れの車に関する専門的な知識も有しているので適切な査定額で売却することも可能です。
車検の有無と査定額の関係
車検切れの車でも車の状態や需要があれば適切な査定額で売却することも可能ですが、一般的には車検の有無は査定額に影響を与える可能性があります。理由は車検を通している車は定期的なメンテナンスや整備を受けているので、車検切れの車よりは状態がよい車が多いからです。
また、車検切れの車は公道が走れないので需要が限定されてしまいます。そのようなことから車検切れの車は車検が有効な車に比べて査定額が下がる傾向があります。
車検切れの車を放置するデメリット
車検切れのまま車を放置した場合のリスク
車検切れのまま車を放置するのはデメリットしかありません。自動車税を始めとする車の維持費がかかります。
さらに車の状態が悪化したり、劣化が進み動かなく可能性があります。雨風のあたる屋外に放置すれば、塗装の劣化やサビの発生など外装だけではなく内装まで影響が及んで、周囲に悪影響を与える可能性もあります。
車検切れの車は放置せずに売却ないしは廃車などをして早急に対処しましょう。
車検切れの放置が買取査定に与える影響
車検切れの車を放置することによって、車の状態が悪化し査定額にも影響を与える可能性があります。放置期間が長ければ長いほど外装や内装の劣化が進んで査定額に影響を与える可能性が高くなります。
さらに故障や不具合が発生して売却できなくなるかもしれません。そのような理由から車検切れの車は放置せず、早めに売却することで査定額は下がりにくくなります。
車検切れの車を売る際の注意点と方法
車検切れの車を売却する際の注意点
それでは車検切れの車を売却する際の注意点について見ていきましょう。
- 専門の業者や中古車買取店を選ぶ:車検切れの車を取り扱っている専門の業者や買取店は、車検切れの車でも高値で売却するための海外への販売網を持っていたり、車検切れの車の需要があるのでより高値で売却することができます。
- 車の状態を整える:定期的にメンテナンスをしていたり、内外装などを清掃して清潔な状態を保つことによって査定額のアップに繋がります。
- 複数の査定を受ける:一括査定などで複数の業者の査定を受けることにより、査定額を比較することができるので高値で売却することが可能です。
出張買取の利用方法
車を査定してもらう際、出張買取サービスを利用すると手間暇が省けて便利です。自宅や駐車場など指定した場所に直接訪問してくれるからです。
業者によっては無料で出張査定を行ってくれるので、査定業者が決まったら出張買取の利用方法などについて事前に連絡をして出張買取サービスを利用しましょう。
仮ナンバーを取得して販売店に持ち込む方法
車検切れの車を査定してもらう際、自分で公道を走行して販売店に持ち込むケースもあります。
車検切れの車で公道を走行するには仮ナンバーを取得しなければなりません。運輸支局や自動車登録代行業者に行き、車検証や自賠責保険証などの書類を持参して、申請することによって取得することができます。仮ナンバーを取得すれば一定期間公道を走行することが可能です。
事前に仮ナンバーを取得する際の、手続きや費用などポイントについても確認しておくとよいでしょう。
必要な書類の準備
車検切れの車を売却する際、以下の書類を準備しておきましょう。
- 車検証(自動車検査証):車の登録や情報などが記載された保安基準に適合していることを証明する書類です。
- 自賠責保険証明書:すべての車の所有者が加入しなければならない自賠責保険に加入したときに発行された書類です。
- 納税証明書:自動車税が納められたかを証明する書類です。
- 定期点検整備記録簿:車の定期点検や整備について記載された書類です。
- 取扱説明書:車の機能や基本的な操作方法、メンテンス、運転方法などの情報が記載された資料です。
事前に上にあげた書類を準備しておけば、スムーズな売却手続きが可能となり、査定額向上に繋がるかもしれません。
車検切れの車を高く売るためのコツ
車のクリーニングの重要性
車の状態がよければ査定額アップが期待できます。定期的に洗車をするなど外装を綺麗にしたり、消臭剤などを利用して臭い対策をするなど車内を丁寧に清掃することによって、内外装共に清潔感を保てば、査定員に車を大切に扱っていることなども伝わり、査定額アップが期待できます。
純正品と一緒に査定するメリット
車の購入時に付属されている純正品を提示すれば査定額向上が期待できます。純正品はメーカーの正規品であり、品質や適合性も保証されている上に納車後、取りつけは不可能なので希少性が高いのです。
また、買い手にとっても純正品がついている車だと需要が高まり、高額査定に繋がりやすいのです。
整備記録簿や説明書の準備
車の査定時、その車の状態を正確に伝えることは重要です。整備記録簿を準備すれば車のメンテナンス状況や定期点検などについて記載されているので、それをみれば車の状態についてわかります。状態が良好であれば査定額向上が期待できます。
さらに、取扱説明書があれば、車の機能や操作方法、メンテナンスや運転方法などについて記載されているので、査定もスムーズに進み査定額にも良い影響を与えるでしょう。
相見積もりをとる利点
複数の業者や買取店から相見積もりを取ることで査定額を比較することが可能です。交渉時、他社の査定額などを引き合いに出すことによって、競争原理が働き、買取を成立させるためにギリギリまで査定額を引き上げる可能性もあります。
より適正な査定額で売却するためにも複数の業者から相見積もりを取るようにしましょう。
車買取店を比較するなら一括査定がおすすめ
一括査定サービスを利用するメリットは、自宅でインターネットから情報を入力するだけで1度に複数の買取店や業者から見積もりを取ることで査定依頼をすることが可能です。
しかも、店舗に赴かずに業者を絞ることができるので効率も良く、査定をスムーズに進めることができます。
車検切れの車を売る際の必要書類
車検証(自動車検査証)
車検証は持ち主本人が売却しているかどうかを確認することができる重要書類です。車検証には車の登録や車検の情報が記載されています。
車を売却する際には正式なコピーを提出することになります。もし紛失していた場合、運輸局で再発行してもらう必要があります。
自賠責保険証明証
車の所有者は必ず自賠責保険に加入しなければなりません。自賠責保険は人身事故や物損事故に対する保険で有効期限が定められています。紛失した場合、期限内であれば再発行が可能です。
もし期限切れの場合、買取店や業者にその旨を伝えれば大丈夫です。
納税証明証
自動車税が納付されているかどうか確認するための書類です。買取業者が自動車税の支払い状況を確認して売却後のトラブルを防ぐために、納税証明書の提出を求めることがあります。
定期点検整備記録簿
買取業者が車の状態を正確に確認するためには、車の定期的なメンテナンスや点検が行われているかどうかを把握しなければなりません。定期点検整備記録簿には定期的なメンテナンスや点検の状況が記載されており、車の状態や管理が良好であれば査定額アップに繋がることもあります。
取扱説明書
取扱説明書には車の機能や操作方法、メンテナンス、運転方法などいわば査定をする際に必要な情報なども記載されているので、買取業者にとって取扱説明書があると車の詳細情報などを把握できるので査定がスムーズに行われるメリットが生じるケースもあります。
車検切れで公道を走れない?対処法は?
車検切れの車で公道を走ったときの罰則
車検切れの車を公道で走行してしまった場合には道路交通法違反により罰則を科されます。具体的には30日間の免許停止処分になり、懲役または罰金が科せられます。
くれぐれも車検切れの車で公道は走らないように注意しましょう。
仮ナンバーを取得する方法
車検切れの車でも売却などで一時的に公道を走行する場合には仮ナンバーを取得しなければなりません。申請の際、車検証、自賠責保険証、身分証明書、自動車臨時運転許可申請書を用意して市区町村の窓口に提出することになります。
仮ナンバーを取得すれば、一定期間内であれば車検切れの車でも公道を走行することが可能です。申請時、750円程度の料金がかかります。
自走禁止の理由と注意点
車検切れの車で公道を自走した場合、公道上で事故を起こしたり、交通の流れに支障をきたす場合もあり、公共の安全を確保するためにも厳しい罰則を科されてしまいます。また、車検切れの車で自走して事故を起こした場合、保険の対象外となるケースもあるので十分に注意しましょう。
よくある質問
Q. 車検切れの車は売却できるの?
A.車検切れの車でも売却することができます。車検切れの車を専門に買取している業者や中古車買取店などは需要があるので、売却するケースが考えられます。売却する際、注意が必要な点は車両持ち込み時、車検切れの車では公道を走行できないので、出張訪問などで査定をしてもらうか、仮ナンバーを取得して車両を持ち込むようにしましょう。
Q. 車検切れは査定にどんな影響を及ぼすの?
A.車を査定する際、車の状態や需要などいくつかの要素によって査定額は決められます。ですから、車検切れの車だからといった理由だけで大幅に査定額が低くなるというわけではありません。ただし、一般的には車検切れの車というのはメンテナンスが不十分だったり、何かしら欠点があるケースが多いので、需要も限定されてしまい、車検が有効な車よりも査定額が低くなってしまうのです。
Q. 車検切れの車はどうやって売ればいいの?
A.車検切れの車を売る場合には、以下の方法がポイントです。
- 専門の業者や中古車買取店に売る:車検切れの車を専門に買取している業者や中古車買取店に売るのが一般的です。他に比べて車検切れの車でも高く売れるような需要があるので適切な査定をしてくれます。
- オンラインの一括査定サービスを利用する:インターネット経由で情報を入力するだけで一度で複数の買取店や業者に査定を依頼することが可能です。一店舗ずつ訪問するより、短時間で効率的に査定額を比較できるので便利です。
「車検切れ」でもクルマの査定に大きな影響はない!その理由とは?
車検切れの車でも査定額に大きな影響がない理由
車を査定する際、最も重要な点は車の状態や需要によって査定額が決定するということです。ですから、車検切れの車でも、車の年式、走行距離、外装や内装の状態、故障や修理歴など車検が有効な車両と同じように査定をして、査定額が決まります。
車の状態も良く、需要があれば、車検切れの車であっても適切な査定額で売却することが可能です。
車検切れの車の買取市場の現状
車検切れの車を専門に扱っている一部の買取業者は需要があり、供給も高い傾向にあります。査定額は車の状態や需要と供給のバランスによって決定するので、車の状態がよく需要も高い車種は高めの査定額がつくこともあります。
ですが、車検が有効な車と比較すると車検切れの車は査定額が低くなるのが一般的です。
まとめ
車検切れの車を売却する際のポイントについて以下のようにまとめてみました。
- 車検切れの車でも売却することはできます。車検切れの車を専門に扱っている業者や中古車買取店に査定を依頼するようにしましょう。
- 車検切れの車は放置せずに早めに売却するようにしましょう。
- 車検切れの車を少しでも高値で売却するためには、車の内外装を清潔にし、純正品、整備記録簿、取扱説明書などのアイテムを準備するようにしましょう。
- 車検切れの車を売却する際の注意点として公道は走行できないので、出張査定を依頼するか仮ナンバーを利用して持ち込みをするなどスムーズな取引を心がけましょう。
- 売却先を決める際、複数の業者から相見積もりを取ったり、一括査定サービスを利用するようにしましょう。
- 車検証や自賠責保険証など必要な書類は事前に準備することが大切です。
車検切れの車でも売却することは可能で、車検切れの車を売却する際の注意事項やポイントについて見てきました。車検切れの車を高く売るためのコツは車の内外装を清潔に保つクリーニングの重要性、純正品と一緒に査定してもらうこと、整備記録簿や取扱説明書の準備、相見積もりや一括査定などをして信頼できる買取業者へ売却するようにしましょう。
また、必要な書類の準備や車検切れの車の公道走行への注意点などを理解し、適切な手続きを忘れずに行うようにしましょう。以上を踏まえておけば、車検切れの車をスムーズに売却することが可能です。