車買取の基礎知識

車のオークションと一括査定はどっちがオススメ?それぞれのメリット・デメリット

車を売る際、オークションと一括査定、どちらもより高く車を売りたい方に人気の売却手段です。ただ、「オークション」「一括査定」にはそれぞれの特徴とメリット・デメリットがありどちらが一概にオススメとは言えません。

そこでこの記事では、車のオークションと一括査定の基本から、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく解説します。初心者の方でも安心して選択できるよう、詳しく説明していきます。

車のオークションとは?基本からわかりやすく解説

車のオークションとは、自動車を競売にかけて販売する方法です。オークションでは、様々な車種や車両の状態を取引相手同士が競い合い、最も高値を提示した人がその車を落札することができます。

車のオークションと聞くと多くの人が、「業者同士が参加している」「一般人では参加できない」といった、業者間オークションが思い浮かぶかもしれません。確かに業者間オークションは参加資格などがあり、一般人がオークションに出品するには「オークション代行」サービスを利用しないと難しくなっています。オークション代行は手数料などが発生するため、せっかく高額で売れても、手数料によっては買取業者に売ったほうがトータルで得だった、というケースもあります。

しかしインターネットの普及により、最近ではヤフオクなどのオークションサイトで車を出品し、中間マージンを抑えて車を売買することも可能です。また、最近では個人が業者に出品できる、カーオークションサイトも普及してきています。

カーオークションサイトは一回の査定で、提携している数千社が競売するシステムで、とにかくユーザー側の負担が少なく、売りたい車の情報を数千の業者に届けることができるサービスです。

オークションでの車の売却のメリット

車をオークションで売るメリットはいくつかあります。まず、オークションでは販売者が最高価格を目指すことができます。競り合いの中で価格が上昇していくため、思わぬ高値で売却することができる可能性があります。

また、オークションはスピーディな売却が可能です。通常の販売方法に比べて、迅速に取引が成立するため、急いで車を売りたい場合や短期間で現金を手に入れたい場合に適しています。

さらに、オークションでは販売者が車の評価や条件を事前に明示することができます。競売にかける車の詳細情報や状態、走行距離などを事前に提示することで、購入意欲のある人が集まりやすくなります。

オークションでの車の売却のデメリット

一方で、車をオークションで売る際にはデメリットも考慮する必要があります。

まず、オークションでは売れる保証がないという点です。落札価格が期待外れな場合や流札になってしまった場合、再出品や手数料の支払いが必要になります。特に需要の少ない車種や不人気なカラーや仕様の車は、高値で売れる可能性が低くなります。そのため、車をオークションで売る際には市場の需要や相場を事前に調査することが重要です。

また、オークション出品代行を利用する場合、手数料がかかるというデメリットもあります。オークション代行業者には成約手数料のほかに出品料や保管料、運搬費用などのさまざまな手数料が発生します。これらの手数料は業者ごとに異なるため、事前に確認しておく必要があります。高額な手数料がかかる場合、売却額に大きく影響することもあります。

さらに、オークションでは落札者との直接の価格交渉や電話対応が必要ないため、個人間売買のようにお互いの信頼関係や情報量が不足している場合もあります。また、落札後の書類の準備や車両の引き渡しにも時間がかかることがあります。これにより、急ぎで車を売却したい場合やトラブルが発生した際の対応にも注意が必要です。

車の一括査定とは?基本からわかりやすく解説

車を売却する際に高い値段で売るためには、複数の買取業者からの見積もりを比較することが重要です。オークションでも多くの業者に情報を届け、各業者の買取額を競りという方法で比較出来ますが、もっと手軽に出来るのが「車の一括査定」です。一括査定サービスを利用することで、買取業者に一度の申し込みで複数の見積もりを取ることができます。サイトにより情報が流れる中古車買取店は異なりますが、いずれにしても一度の申し込みで複数社から見積もりをもらえる便利なサービスとして定着しています。

一括査定は、初期の申し込み段階では手間も少なく、実際に複数社からの査定を比較出来る為、場合によっては思った以上の高額で売れるという大きなメリットがあります。

以下では、一括査定の流れ、メリット、注意点・デメリットについて詳しく説明します。

一括査定の流れ:申し込みから成約まで

一般的な車の一括査定は、以下の流れで行われます。

  1. 申し込み:個人情報や車の情報(車種、年式、走行距離など)を一括査定サービスのウェブフォームに入力します。
  2. 各業者から複数の見積もりが届く:入力情報を基に、提携している複数の買取業者から見積もりが届きます。各業者ごとに連絡が入りますので、それぞれの担当者と値段交渉を行います。
  3. 査定:査定額に納得したら、査定依頼を受けた業者が直接車を確認するために訪問してくれます。現車の状態を確認し、最終的な査定額が提示されます。
  4. 成約:査定額に納得し、買取契約が成立すれば車の売却が完了します。車の引き渡しや支払いなどの手続きが行われます。

一括査定で車を売るメリット

車の一括査定は、以下のようなメリットがあります。

  • 複数業者に一度に査定を依頼できる
  • 業者間の査定を比較して高く売れる

複数の業者から相見積もりを取りたい場合、中古車買取業者1軒1軒に足を運び、査定をしてもらうのは非常に手間がかかります。一括査定は申し込みの時点で近隣エリアの複数の業者に情報が流れ、業者の方から連絡が来るので、電話が苦にならないような方であれば楽に比較が出来るというメリットがあります。

また一括査定は、車を1円でも高く売りたいという方には向いているやり方です。複数の査定を比較できるだけでなく、各業者と直接交渉が可能ですから、場合によっては相場以上の査定額を引き出す事も可能です。

一括査定で車を売る際の注意点・デメリット

このように、一度の申込みで複数業者に査定が依頼でき、業者間の査定を比較することで高値で売れる可能性が高まる一括査定ですが、以下のようなデメリット・リスクも存在します。

  • 大量の営業電話(メール)がくる
  • 複数社との交渉となり対応に大きな手間と時間がかかる
  • 買取店が談合しているケースがある
  • 地域によっては買取店が少ない
  • 一括査定に向いていない車がある

特に、一括査定最大のデメリットが大量の営業電話です。一括査定を申し込んだ瞬間、情報を受け取った業者から一斉に電話がかかってきます。何社から連絡があるかは申し込んだサイトやエリアによるので一概に言えませんが、ひどいケースでは誇張でも何でもなく、1日中電話がなりやまず、仕事やプライベートに支障が出るほどです。

そして、査定日の調整や交渉など複数の業者とのやり取りが必要なため、短期間で済むとはいえ大きな手間がかかります。

また地域や買取業者によっては、査定員同士に繋がりがあり、一括査定の申し込みがあった時点で連絡を取り合い、買取価格を談合しているリスクもあります。

地域によっては提携業者の数が少なく「一括査定に申し込んでも複数の業者から連絡が来なかった」というケースもありますし、人気のない車種や年式が古い車・過走行車など、業者が手を上げにくい車も同様に高値で売れるという一括査定の恩恵を受けづらくなっています。

以上が、車の一括査定についての情報です。一括査定を利用する際には、注意点を押さえながらメリットを最大限に活かすことが大切です。

オークションと一括査定、どちらが自分に合っているのか?

「一括査定」と「オークション」どちらを選んだほうがいいのかは、車の状態や市場の動向、そして売り手の希望価格など、さまざまな要因によって変わるため、一概にどちらが良いとは言えません。しかし、それぞれの特徴を理解することで、自分に合った選択をする手助けとなるでしょう。

オークションを選ぶべき人の特徴

一般的な業者間オークションは、車を売りたい人がオークション代行業者などを利用して出品し、多数のバイヤーが競り合います。

そのため、レア車や不人気車も高値で売れる可能性があります。特に、不人気車や古い車などは、一般的な買取業者はリスクを避けるために低い査定額を提示したりすることも多くなります。しかし、オークションでは、特定の需要がある業者が価値を見出し、高値で購入する可能性があります。

このように、どの様な車種でもより高値で売れる可能性があるオークションですが、相応のリスクも存在します。オークションの結果は予測が難しく、希望価格で売却できない場合、再出品が必要となることがあります。そのため、売却まで思ったより時間がかかるケースもあるため注意が必要です。また、代行業者を利用している場合、再出品のたびに手数料が発生する可能性もあります。

また、車の情報を自分で提出しないといけない手間もかかります。そのため、車を売るまでの時間に余裕があり、手間を惜しまない、自分の車を高く売りたいと思っている人にオークションはおすすめです。

一括査定を選ぶべき人の特徴

一方で、一括査定はオークションに比べて、比較的早く車を売却できます。また大量の営業電話が苦にならないなら、手間もかかりません。

さらに、一括査定の場合、あらかじめ市場価格から試算された査定額が提示されますから、販売価格がある程度予測可能であり、安定性があります。即時性と効率性を優先する方々にとっては、オークションよりも一括査定が好まれます。

今最もオススメなのはサポート付きカーオークションサイト

冒頭でも簡単に触れましたが、車を高く売りたい方に最もオススメなのはサポート付きカーオークションサイトです。

カーオークションサイトは一回の査定で、提携している数千社が競売するシステムで、とにかくユーザー側の負担が少なく、売りたい車の情報を数千の業者に届けることができるサービスです。

サポート付きカーオークションサイトのメリット・デメリット

  • やり取りするのは運営している会社のみ
  • 一回の査定で提携している数千社に車の情報を送れる
  • 情報を受け取った業者がオークション形式で入札し、最高額を入札した業者に売却できる
  • 最低希望価格を設定できるため、希望金額に達しなければ売却しなくてもよい
  • 買取金の振り込みも運営会社が代行するため、小・中規模店が突然倒産して振込がないといったトラブルも無い

このようにサポート付きカーオークションサイトは、運営会社一社とのやり取りのみで複数の業者に愛車の情報を伝えることができます。運営会社が間に入っているため、振り込みが無いという様なトラブルも有りません。

一方、オークション形式のため、出品から即、売却とはなりません。出品から入金まで、最低でも2週間ほどかかってしまうというのがデメリットです。また、査定時に目安となる金額提示がありますが、最終的にいくらで売れるかは出品するまでわかりませんので、最低落札価格を設定することが重要です。

高く売れる可能性がある一方で、参加のハードルが難しく、代行業者などに間に入ってもらうためコストがかかるというのが、今までのオークションのメリット・デメリットでしたが、サポート付きカーオークションは高く売れる可能性があるメリットを残したまま、誰でも簡単に出品できます。

また、やり取りは売買契約が成立するまで運営会社のみなので、一括査定のデメリットでもある、大量の電話に悩まされることもありません。

サポート付きカーオークションサイトでオススメなのはSellCa(セルカ)

セルカは7,000社が提携しており、効率よく愛車の情報を多数のバイヤーに届けることが出来ます。サービスの詳細や必要な書類などは、セルカ担当者が電話やLINEで最後までフォローしてくれるため、車の知識がない人でも安心して利用できるサポート体制が整っています。

セルカに払う費用は、売却が成立した際の仲介手数料20,000円(税抜き)のみです。

セルカについては以下の記事でまとめていますので、そちらをご確認下さい。

まとめ

車の売却方法を選ぶ際は、自分の状況や希望に合わせて最適な方法を選ぶことが大切です。オークションは高値での売却が期待できる一方、一括査定は手軽に複数の業者からの査定を受けることができます。一方で、オークションは参加のハードルが高く、手間がかかりますが、一括査定は複数の業者の営業電話が大変といったデメリットが存在します。

最近注目されているサポート付きカーオークションサイトは、オークションのメリットを活かしつつ、手間を減らすことができる新しい方法としておすすめです。車を売るのを検討している方は、サポート付きカーオークションサイトも含めて検討するのをオススメします。

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