車のオークションは、一見複雑に見えるかもしれませんが、その仕組みは非常にシンプルで、出品、競売、落札の3つのステップで成り立っています。しかし、そのシンプルな過程の裏には、車の価値を正確に評価し、適切な価格で取引を行うための専門的な知識と経験が必要となります。
また、個人売買とオークション、どちらが良いのかという疑問も多くの人々が抱くでしょう。
この記事では、車のオークションの仕組みと流れを詳しく解説し、そのメリットとデメリットを明らかにします。さらに、個人がオークションに参加する方法や、オークションで車を売るメリットとデメリットについても触れていきます。
車のオークションとは?仕組みと種類
車のオークションの仕組みは、一見すると複雑に見えるかもしれませんが、実は非常にシンプルです。オークションは、車を売りたい人と車を買いたい人をつなげる場であり、基本的に3つのステップから成り立っています。
車のオークションの仕組み
- 出品:車を売りたい人や企業(例えば、カーディーラーや中古車買取業者)が車をオークションに出品します。これには、ディーラーから下取りされた車や、買取専門業者が買い取った車などが含まれます。
- 競売:出品された車はオークションで競売にかけられます。これにより、最高額を提示した人がその車を手に入れることができます。
- 落札:車を仕入れたい業者が最高額を提示し、その車を落札します。これにより、車は新たなオーナーのもとへと移ります。
このように、車のオークションの仕組みは簡単です、ですが、オークションの参加者には、車の価値を正確に評価し、適切な価格で取引を行うための専門的な知識と経験が求められます。
個人売買とオークションどっちが良いのか?
個人売買は、仲介手数料がかからず、一見するとオークションよりも安価に車を手に入れることができるように思えます。しかし、個人売買にはリスクも伴います。例えば、事故歴や故障歴を隠される可能性があります。そのため、車の知識がない人が安心して車を手に入れるためには、専門業者を通じてオークションから車を購入するのがオススメです。
車のオークションの流れ
多くの車が一度に取引される車のオークションは、一般的には業者間で行われるもので、一般の人々が直接参加することは出来ません。しかし、オークション代行業者を通じて、一般の人々も参加することができます。
出品から落札までの流れ
出品者は、オークションに出品する車の詳細情報を提供します。これには、車のメーカー、モデル、年式、走行距離、車検証、修理歴、現状などが含まれます。出品者は、車の状態を正確に評価し、それに基づいて最低落札価格(スタート価格)を設定します。
次に、オークションが開催され、参加者は出品された車に対して入札を行います。入札は通常、一定の時間枠内で行われ、最高額を提示した参加者が落札者となります。
落札から納車までの流れ
落札者は、落札した車の代金を支払う必要があります。支払いは、通常、オークション終了後~1週間前後の間に設定されています。支払いが完了した後、車の所有権が落札者に移されます。
その後、落札者は車の登録作業を行います。これには、車検証の名義変更などが含まれます。登録作業が完了したら、車は落札者に納車されます。納車は、直接手渡しで行われることもありますし、陸送業者を通じて行われることもあります。
オークションが開催される日程と時間帯
オークションの開催日程と時間帯は、オークションの種類や規模によります。大規模なオークションでは、週に一度、特定の曜日に開催されることが一般的です。時間帯は、通常、午前中から午後にかけてで、全ての車がオークションにかけられるまで続きます。
オークションに参加するには?
一般的なオークションは参加資格が必要
業者間オークションには基本的には個人では参加できません。「古物商許可を取得して一定の年数を経過している」「車を売買できる場所がある」「入会金や保証金、連帯保証人などの用意」などの条件をクリアする必要があります。
古物商許可証の取得や店舗・事業所の設立などは、時間もコストもかかるので、一般人がオークションに参加したいだけで参加資格を取るのは、かなりハードルが高くなっています。
オークション代行業者を利用する
どうしても個人で業者間オークションに参加したいなら、参加資格を取るより、参加資格をもった業者に代行して、オークションに参加するのが一般的です。
ただ、代行業者を利用する場合は、「代行手数料」や「成約手数料」など、オークション代行を利用する場合はさまざまな場面で費用が発生するので、事前に確認が必要です。
オークションで車を売るメリットとデメリット
オークションは、競売が盛り上がり、一般的な買取相場以上の価格で売却できる可能性があります。また、中間業者を通さずに直接オークションに出品できるため、中間業者の手数料をカットすることが可能です。さらに、オークションは全国、場合によっては全世界のバイヤーと取引できるため、より多くの人々に車を見てもらうことができます。そのため、プレミアカーや限定モデル等も正当な評価を受けやすく、買取業者より高く車を売りやすくなっています。
一方、オークション代行で車を売る際には、出品料や陸送費などの手数料が発生します。また、車が売れなかった場合でも出品料が発生し、再度出品するとさらに手数料がかかります。オークションは、車が売れるかどうか、またどのくらいの価格で売れるかは保証されていません。せっかく高額で売れても、手数料によっては買取業者に売ったほうがトータルで得だった、というケースもあります。
オークションサイトなどを利用すれば個人で車の購入・出品が可能
個人間中古車オークションは、個人が中古車を他の個人や業者と売買できる、比較的新しい販売方法です。売り主は自分の車をオークションサイトなどに出品し、その車に興味を持った買い手が入札していくシステムです。
有名なのはヤフオクなど。最近では、オークションではないですがメルカリなどでも車の売買が行われています。
売買が直接やり取りできるので、中間マージンが極めて少ないのが個人間オークションのメリットです。ですが、個人間オークションは故障や保証などで、「売買後にトラブルが起きる可能性が高い」「トラブルが起きても個人間でどうにかするしかない」というデメリットも抱えています。
個人が出品したいならサポート付きカーオークションサイトがオススメ
最近では個人が業者に出品できる、カーオークションサイトも普及してきています。
カーオークションサイトは一回の査定で、提携している数千社が競売するシステムで、とにかくユーザー側の負担が少なく、売りたい車の情報を数千の業者に届けることができるサービスです。
サポート付きカーオークションサイトのメリット・デメリット
- やり取りするのは運営している会社のみ
- 一回の査定で提携している数千社に車の情報を送れる
- 情報を受け取った業者がオークション形式で入札し、最高額を入札した業者に売却できる
- 最低希望価格を設定できるため、希望金額に達しなければ売却しなくてもよい
- 買取金の振り込みも運営会社が代行するため、小・中規模店が突然倒産して振込がないといったトラブルも無い
このようにサポート付きカーオークションサイトは、運営会社一社とのやり取りのみで複数の業者に愛車の情報を伝えることができます。運営会社が間に入っているため、振り込みが無いというトラブルも有りません。
一方、オークション形式のため、出品から即、売却とはなりません。出品から入金まで、最低でも2週間ほどかかってしまうというのがデメリットです。また、査定時に目安となる金額提示がありますが、最終的にいくらで売れるかは出品するまでわかりませんので、最低落札価格を設定することが重要です。
サポート付きカーオークションサイトでオススメなのはSellCa(セルカ)
セルカは7,000社が提携しており、効率よく愛車の情報を多数のバイヤーに届けることが出来ます。サービスの詳細や必要な書類などは、セルカ担当者が電話やLINEで最後までフォローしてくれるため、車の知識がない人でも安心して利用できるサポート体制が整っています。
セルカに払う費用は、売却が成立した際の仲介手数料20,000円(税抜き)のみです。
セルカについては以下の記事でまとめていますので、そちらをご確認下さい。
まとめ:車のオークションを利用するなら仕組みと流れを把握しておこう
車のオークションは、出品から落札、そして納車までの過程があり、車の価値を正確に評価し、適切な価格で取引を行うための専門的な知識と経験が求められます。
個人売買と比較して、オークションは仲介手数料が発生しますが、専門業者を通じて安心して車を手に入れることができます。また、オークションは一般的に業者間で行われますが、オークション代行業者を通じて一般の人々も参加することが可能です。
車のオークションを利用するなら、メリット・デメリットを把握してから利用しましょう。また、最近では、個人が業者に出品できるカーオークションサイトも普及してきていますので、そちらも視野に入れて検討するのをオススメします。