多くのカーオークションサイトがある中、ユーカーパックには最低落札価格という設定があります。でも、最低落札価格って何？売り切り価格と何が違うの？ヤフオクの即決価格みたいなもの？といったいろいろな疑問が浮かぶと思います。
そこでこちらの記事では
- ユーカーパックの最低落札価格の詳しい解説
- 売切価格との違い
- なぜ最低落札価格の設定が必要なのか？
といった最低落札価格に関する疑問やお得な利用方法等について、詳しく解説していきます。
ユーカーパックではどのような仕組みになっているのか、車を高く売るためにも、まずは疑問をスッキリ解消・納得してから利用しましょう！
ユーカーパックの最低落札価格とは
ユーカーパックの最低落札価格とは、「査定を受けた後に実際にオークションに出品する時に、ユーザーが自ら設定する価格」のことです。
この設定した最低落札価格を超える入札があった場合には、売買契約が成立します。違約金を払わない限り売却のキャンセルが出来ません。
また、ユーカーパックの公式サイトでは最低落札価格のことを「売切価格（最低売却価格）」と呼んでいますが、意味合いは同じです。
ユーカーパックでは売切価格と呼ばれる
ヤフオクに代表されるインターネットオークションなどには「即決価格」というものがあり、そちらを思い浮かべる方もいるかと思います。
この「売切」という言葉が、一般のオークションと違う部分です。ヤフオクのように、その金額で入札されれば即落札・終了となるわけではないからです。
ユーカーパックの売切価格とは「この金額を上回った場合は売ります」という価格のことを指し、それ以上の入札があれば金額は売切価格より高値で車を売却する事も可能です。
逆に「この金額以下では売らない」という、ユーザーの意思表示＝最低売却価格とも言えます。
なお、売切価格は入札する業者側に知られる事はありません。入札金額が売切価格を超えた時点で初めて、業者側が使う入札画面に「売切」のマークが表示され、「売切価格を超えたという事実だけ」がわかる仕組みとなっています。
なぜ売切価格の設定が必要なのか
売切価格の設定が必要な理由は、「適切な価格設定をすることにより入札が活発になり、それによって車が高く売れる可能性が高まる」というユーザー側のメリットがあるからです。
一方、ユーカーパックのような「査定から出品、入金まで、売却に必要な書類関係の費用以外にユーザー側で支払う手数料が無いシステム」で、出品後にキャンセルが相次ぐとユーカーパックも商売になりません。買い取り業者が安心して買い取れるよう、売却時のトラブルを防ぐために売切価格の設定が必要ともいえます。
ユーカーパックで出品した車が売切価格を超えなかった場合
もしも売切価格を超えなかった際には、ユーカーパックの担当スタッフが出品者に代わって、買取店と希望価格の交渉を開始します。また、売切価格を設定し直して再出品も可能です。
そのため、あらかじめ担当スタッフと売却時のあらゆる想定をしておくのがベターでしょう。前もってしっかりコミュニケーションを取り、ご自身の希望を伝えておくことで、よりよい交渉につながります。
オークションで売り切り価格を超える入札がなかった場合
現在8000店以上の全国の買取店が、ユーカーパックのオークションに参加しています。
そのため、特殊なケース（スタート価格が極端に高額である、流通量が極めて少ない不人気車等）を除けば、入札が全く入らないということは、滅多にありません。
ただ設定した売切価格を下回ってオークションが終了した場合、入札金額に納得できないという時は、改めて「再出品」が可能となっているので、その際も担当スタッフと現状を確認しながら、再出品をするのか否か、相談すると良いでしょう。
入札が売り切り価格を超えた場合には
設定した売切金額を超えた入札があった場合は、売却が成立します。
原則として違約金を支払わない限り売却をキャンセルすることは出来ませんので、売却を希望する金額が決まっている場合は、売切価格の設定は慎重に行いましょう。
売切が決まった後は、売却承認の手続きを経て、晴れて売買成立！となります。
ユーカーパックの売り切り価格を決めるコツ
- 取相場を把握して適切な売切価格を設定する
- 売切価格設定次第で入札が変わる
- ユーカーパックの査定を参考にする
ユーカーパックの売り切り価格は、適当につけてしまうと車が売れなかったり、損をしてしまうこともあります。
そこでユーカーパックの売り切り価格を決めるコツをいくつかご紹介します。
愛車の買取相場を把握する
売切価格を決める際は、ユーカーパック担当スタッフからのアドバイスを参考により高値で落札されるように考えて決めねばなりません。
それには最新の「買取相場」を調べ、把握する事が非常に大切です。
ただ個人でデータを集め、ネット上の買取相場を調べるには、根気が要り、中には不確かなものもあります。また、そこから精査して正確な情報を得るのはとても難しくなります。
そこでおすすめの方法が、複数の買取業者にデータベース照合と査定を依頼する方法。
ユーカーパックの担当スタッフからもらったアドバイスだけでなく、手間はかかりますが買取店へ持ち込んでの査定や、一括査定などを利用し、相場をしっかりと把握してから判断し、売切価格決定へとつなげるのが最も確実で有効です。
売り切り価格次第で入札が変わることも
引用元：ユーカーパック「UcarPACの車買取オークションで高く売るために」
「売切価格」を超えると、オークション画面にその通知が表示されるため、買取店同士の入札・競争が活発になります。
美術品の海外オークションの様子などをテレビ番組などで見たことはありませんか？
身近なところではヤフーオークションでしょうか。後半の終了時間に近付くにしたがって入札が白熱していき、どんどんと金額が競り上がって行くのを見たことがある方は多いでしょう。もしかしたらヤフオクで実際に競り勝ったご経験をお持ちの方もいるかも知れませんね。
ユーカーパックでも同じ現象が起こります。そして最終的に落札価格が設定価格を超えて、想定以上に高くなったというケースは多々あります。
そのため、売り切り価格は高ければいいというわけではありません。高く車を売るためには、相場にあった適切な売り切り価格の設定が重要になってきます。
事前に査定した金額を参考にする
判断材料のひとつとして大きいのは、事前にユーカーパックが査定した金額を目安にして、売切価格を設定するということです。
ユーカーパック担当者からのアドバイスは、やはり確実に落札につながることを優先して考えられるため、参考金額は「相場よりも低め」を提示される可能性があります。
愛車にはなるべく高い値段を付けたいもの。そこで客観的な目を持った相場価格を参考にして、自分の気持ちとのバランスを取った金額を設定してください。
ユーカーパックでなるべく高く車を売るためには
車をユーカーパックでなるべく高く売るためには、以下の点を意識して、売切価格を設定されると良いでしょう。
売却時季や情勢などをふまえる
中古車の取引は、主に決算期・進学・就職、自動車税の課税時期である3月付近に活発になる傾向があります。また、9月には新車の発表が重なる事が多く、3月・9月は、売買が活発になることから、中古車の需要も上がり、高値で売却できるチャンスです。
またキャンプや車中泊が流行ったり、ヴィンテージカーやカスタムカーイベントが主催されたり、車というのは時代だけでなく、季節や用途によって人気がめまぐるしく変化していくものです。最近では半導体不足による中古車価格の高騰も起きています。このように環境や、社会情勢によってもその価値が左右される事があります。
そういった流動性と情報や時期などをふまえて、その時点での適切な金額を設定することが重要になってきます。
最低ラインの金額設定
可能ならば、出来る限り最低ラインの金額で挑んでみるのもアリかも知れません。
なぜなら、前述したように設定した「売切価格」を超える入札があると、入札業者側のオークション画面に「売切」というマークが表示され、売切価格を超えているという事が分かるようになるからです。
その為、「この金額以上で入札すれば確実に買い取れる」という状態が分かるので、業者側の購買意欲が刺激され、競りが白熱して行くこともあります。
担当スタッフと相談して、もしも可能ならば最低ラインから出品するというのも、ひとつの戦法としてアリでしょう。
まとめ
最低落札価格＝ユーカーパックにおける売切価格は、設定の仕方一つで売買の結果に直結する非常に重要な要素です。
その為、慎重な判断が求められますが、何よりも
- 自分の納得する金額はいくらなのか？
- 手間を省ければそれなりの金額で良いのか？
- いつまでに売却したいのか？
といったご自身の希望を予め整理する事が大切です。
8000店以上の買取店の中には、お客さんから「この車種が欲しい！」という依頼を受けて、カーオークションに参加する場合もあるようです。
そういったニーズを逃さないためにも、売切価格はご自身にとっていくらなら妥当なのか、予め想定しておいた上で、ユーカーパックを利用することが高値売却の近道です。
ユーカーパックについては以下の記事でまとめていますので、そちらも参考にしてみて下さい。
