故障車・廃車の基礎知識 車買取の基礎知識

不動車は売ることが出来るの?買取価格が決まる要因と相場を徹底解説

「車が動かなくなったけど、売ることは出来るのだろうか...?」
「手続きを忘れてて、動かすことが出来ない車が眠ってるけど売ることは出来る?」

事故による故障や経年劣化など、車が動かなくなったら処分するしかないと思っている方もいるかと思います。しかし、心配することはありません。なぜなら、不動車でも買取が可能なのです。

この記事では、不動車の買取について、その理由から買取価格の決まり方、高値で売却するコツ、注意点、そして買取を依頼する業者の選び方まで、詳しく解説します。

不動車でも買取ができる理由

不動車でも買取が可能な理由はいくつかあります。それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。

部品を中古で販売できる

車は多くの部品で構成されています。その中には、エンジンやトランスミッションなどの大きな部品から、ヘッドライトやミラーなどの小さな部品まで、さまざまなものがあります。これらの部品は、新品と比べても性能が落ちていない場合、中古部品として他の車の修理やメンテナンスに再利用されます。これが、不動車でも買取が可能な一つの理由です。

解体して鉄くずにできる

車は鉄やアルミニウムなどの金属で構成されています。これらの金属は解体後、鉄くずとしてリサイクルされます。鉄くずは新たな製品を作るための原材料として利用され、一定の価値があります。

中古車として販売できる

不動車でも、修理や整備を行えば再び動く可能性がある車は、中古車として販売されます。特に、古いクラシックカーやレアなモデルの車は、コレクターや愛好家から需要があることがあります。

海外で人気がある

日本の車は、その品質の高さから海外でも人気があります。特に、アフリカや中東、東南アジアなどでは、日本の中古車が高く評価されています。そのため、日本で動かなくなった車でも、海外で需要がある場合があります。

「不動車」とはどんな車?

  1. 事故や故障で動かない車:大きな事故や経年劣化により動かなくなった車は不動車と定義されます。事故により動かなくなった場合は、不動車であり事故車でもあるとされます。
  2. 車検が切れている車:車検が切れて法律上公道を走れない車も不動車に該当します。走行機能自体に問題がなくても、車検が切れていれば公道を走れる車としては認められていません。
  3. 長い間誰も乗る人がいない車:長い間乗る人がおらず、車庫などで放置されている車も不動車として扱われます。放置されている状態を指して不動車と言います。
  4. 自然災害の被害にあった車:自然災害などの被害で故障し、動かなくなった車も不動車に該当します。特に水没被害は多く、電気系統などが故障することが多いです。

「不動車」になる車はさまざまです。

エンジンやトランスミッションなどの重要な部品の故障、事故による大きな損傷、長期間の放置による劣化などが原因で不動車になることがあります。また、車検が切れて公道を走行できない車も、一種の不動車と言えます。

不動車の買取価格は何で決まる?不動車の買取相

不動車の買取価格は、その車の状態や走行距離、そしてその車が全く動かない状態であるかどうかなど、さまざまな要素によって決まります。それぞれのケースについて詳しく見ていきましょう。

状態が良い不動車の場合

車が動かない状態でも、車体や内装がきれいで、重要な部品が機能している場合、買取価格は比較的高くなります。これは、その車が修理や整備によって再び動く可能性があるためです。

また、良好な状態の部品は中古部品として高価格で販売できます。

走行距離が多い不動車の場合

走行距離が多い車は、エンジンやトランスミッションなどの重要な部品の摩耗が進んでいる可能性があります。そのため、走行距離が多い不動車の買取価格は、一般的には低くなります。

全く動かない自動車の場合

全く動かない車は、その部品の価値や鉄くずとしての価値によって買取価格が決まります。エンジンやトランスミッションなどの重要な部品が機能していない場合でも、他の部品が使用可能であれば、それらの部品の価値によって買取価格が上がります。また、車体は鉄くずとしてリサイクルされ、一定の価値があります。

不動車を高値で売却するコツ

不動車を高値で売却するためのコツをいくつか紹介します。

純正パーツを揃えておく

純正パーツはその車の性能を最大限に引き出すために設計されています。そのため、純正パーツが揃っている車は、部品としての価値が高く、買取価格が上がる可能性があります。

洗車や車内の清掃をしっかり行う

車を清潔に保つことは、その車が大切に使われていたことを示します。そのため、洗車や車内の清掃をしっかり行うことで、買取業者からの評価が上がり、買取価格が上がる可能性があります。

希望金額を言わない

買取価格の交渉では、最初に希望金額を言うと、それが最高価格となる可能性があります。そのため、こちらから買取価格の希望を提示するのでなく、業者からの見積もりを待つのがオススメです。

その見積もりが自分の希望金額より低い場合、その理由を業者に尋ね、車の良い点を強調するなどして交渉すると良いでしょう。また、複数の業者から見積もりを取ることで、より高い価格を提示してくれる業者を見つけることが可能です。

不動車を売るときの注意点

不動車を売るときには、以下の点に注意することが重要です。

なるべく早く手放す

車が放置されていると、部品が錆びたり、ゴム部品が劣化したりするため、その価値は下がってしまいます。また、車が放置されていると、自動車税や自賠責保険の支払いが続くため、所有者にとっては経済的な負担となります。

したがって、車が不動車になったら、早めに買取業者に連絡を取り、買取の手続きを進めることをおすすめします。

ディーラーの下取りは避ける

ディーラーは新車の販売を主な業務としており、不動車の価値を正確に評価することは難しいため、下取り価格が低くなる傾向にあります。そのため、不動車を高値で売却するためには、専門の買取業者に依頼することをおすすめします。

無理な修理はしない

不動車を動く状態に修理することは、修理費用が高額になる可能性があります。また、修理後の車の価値が修理費用を上回るとは限りません。そのため、無理な修理は避け、そのままの状態で買取業者に依頼することをおすすめします。

無理な走行はやめる

不動車を無理に走行させると、エンジンやトランスミッションなどの重要な部品にさらなるダメージを与える可能性があります。そのため、無理な走行は避け、車の状態を悪化させないように注意しましょう。車が動かない状態であることを認識し、それ以上の損傷を防ぐために、無理にエンジンをかけたり、車を動かそうとしたりすることは避けてください。

これらの行為は、エンジンやトランスミッションなどの重要な部品にさらなるダメージを与え、修理費用を増加させるだけでなく、車の買取価格を下げる可能性があります。

車両情報を正確に伝える

買取業者に対して車の情報を正確に伝えることは、適正な買取価格を得るために重要です。車の型式、年式、走行距離、車体の状態など、可能な限り詳しい情報を提供しましょう。

また、過去の修理歴や事故歴も買取価格に影響を与えるため、これらの情報も正確に伝えることが重要です。

不動車の買取を依頼する業者の選び方

不動車の買取を依頼する業者を選ぶ際には、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。

廃車の買取を専門に行っている

廃車の買取を専門に行っている業者は、不動車の価値を正確に評価する経験と知識を持っています。そのため、これらの業者からは適正な買取価格を得ることが可能です。

引き取り費用を無料にしてくれる

車が動かない状態であるため、買取業者に車を引き取ってもらう必要があります。この引き取りに費用がかかると、買取価格からその費用を差し引かれる形になります。

そのため、引き取り費用を無料にしてくれる業者を選ぶと、買取価格をそのまま手元に残すことができます。

廃車手続きを代行してくれる

車を廃車にするには、車庫証明の抹消やナンバープレートの返却など、さまざまな手続きが必要です。これらの手続きは複雑で時間がかかるため、これらを代行してくれる業者を選ぶと、手間を省くことができます。

全国規模の店舗数

全国規模で店舗を展開している業者は、大量の車を取り扱うことでコストを抑えることができ、その結果、高価格で車を買取ることが可能です。また、全国規模の業者は、地元の業者が対応できないような遠隔地からの引き取りにも対応している場合があります。

不動車の買取までの手順

不動車の買取までの手順は以下の通りです。

見積もりを依頼する

まず、買取業者に見積もりを依頼します。この際、車の型式、年式、走行距離、車体の状態など、車の詳細な情報を提供します。多くの業者は、電話やインターネットで簡単に見積もりを依頼することができます。

書類を用意する

見積もりが受け入れられたら、買取に必要な書類を用意します。これには、車検証、自動車税納税証明書、リサイクル券などが含まれます。また、車の名義人が売却者本人でない場合は、名義人の同意書も必要です。

車を引き取ってもらう

書類が揃ったら、買取業者に車を引き取ってもらいます。この際、買取業者が車の状態を確認し、最終的な買取価格を決定します。

査定代金を受け取る

車の引き取りが完了したら、査定代金を受け取ります。査定代金は、通常、現金や振込みで支払われます。

不動車の買取に関するよくある質問とその解答

不動車の買取に関するよくある質問とその解答を以下に示します。

Q.不動車は買取出来る?買取査定は出来る?

A.はい、不動車でも買取は可能です。買取業者は車の状態や部品の価値を評価し、その上で買取価格を決定します。また、買取業者は専門の知識と経験を持っているため、不動車でもその価値を適切に評価することができます。

そのため、車が動かなくなった場合でも、買取業者に相談することをおすすめします。

Q.不動車買取の時にお金はかからない?

A.不動車の買取自体に費用がかかることは基本的にありません。しかし、車を引き取るための費用や、名義変更などの手続きに費用がかかる場合があります。

これらの費用は業者によって異なるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

Q.不動車を所有することでかかる費用はいくら?

A.不動車を所有することでかかる費用は、車の種類や状態によりますが、自動車税、自賠責保険料、車庫証明の更新料などがあります。

また、車を保管するためのスペースを確保する費用も考慮する必要があります。

Q.不動車で使っていない車の自動車税も支払うの?

A.はい、車を所有している限り、自動車税は毎年支払う必要があります。ただし、車を売却したり廃車にしたりすると、その年の残りの期間についての自動車税は返還されます。

Q.動かない車を放置するとどうなる?

A.動かない車を放置すると、車の部品が錆びたり、ゴム部品が劣化したりするため、その価値は下がってしまいます。また、車が放置されていると、自動車税や自賠責保険の支払いが続くため、所有者にとっては経済的な負担となります。

さらに、放置車両は法律で禁止されており、罰金が科される可能性もあります。したがって、車が不動車になったら、早めに買取業者に連絡を取り、買取の手続きを進めることをおすすめします。

Q.不動車はディーラーの下取りに出せる?

A.不動車をディーラーの下取りに出すことは可能ですが、ディーラーは新車の販売を主な業務としており、不動車の価値を正確に評価することは難しいため、下取り価格が低くなる傾向にあります。

そのため、不動車を高値で売却するためには、専門の買取業者に依頼することをおすすめします。

Q.車検切れの不動車は買取ってもらえる?

A.はい、車検が切れている不動車でも買取は可能です。ただし、車検が切れている車は公道を走行できないため、買取業者による自宅までの引き取りサービスを利用することが一般的です。

Q.動かない車はどうやって運ぶ?

A.動かない車は、買取業者が専用のトラックやクレーンを使って引き取りに来てくれます。このサービスは多くの場合、無料で提供されています。そのため、自分で車を運ぶ必要はありません。ただし、引き取りに費用がかかる場合もあるため、事前に買取業者に確認しておくことをおすすめします。

また、車が特に大きい場合や特殊な場所にある場合は、その情報を買取業者に伝え、引き取りが可能かどうかを確認することも重要です。

まとめ

不動車でも買取は可能であり、その価値は車の状態や部品の価値、鉄くずとしての価値などによって決まります。不動車を高値で売却するためには、純正パーツを揃えておく、洗車や車内の清掃をしっかり行う、希望金額を言わないなどのコツがあります。

また、不動車を売るときには、なるべく早く手放す、ディーラーの下取りは避ける、無理な修理はしない、無理な走行はやめる、車両情報を正確に伝えるなどの注意点があります。不動車の買取を依頼する業者を選ぶ際には、廃車の買取を専門に行っているか、引き取り費用を無料にしてくれるか、廃車手続きを代行してくれるか、全国規模の店舗数などを考慮すると良いでしょう。

-故障車・廃車の基礎知識, 車買取の基礎知識