査定の基礎知識 車買取の基礎知識

電話なしで車の一括査定は利用できるの?営業電話が嫌な人にオススメの方法

中古車を売却したい時に便利な一括査定ですが、多数の業者に情報が流れることから鳴りやまない営業電話に悩まされる事でも知られています。ここでは、

  • 電話なしで一括査定は可能?
  • 営業電がイヤな場合どうすれば良い?
  • 一括査定以外の良い方法は?

といった疑問を解決すべく、一括査定と営業電話の詳細や、代わりとなる方法について詳しく解説していきます。

車の一括査定で電話なしは基本的に無理

一括査定を利用した場合、電話を一切介さずにやり取りするのは基本的に不可能と考えておくべきです。

と言うのも、買取業者側は車種・年式・グレード・走行距離・ボディカラーといった基本情報の他に、車体の状態を詳細に知る必要があり、一括査定サイト上に入力した情報だけで買い取る事は出来ないからです。

また、一括査定を申し込んだ車体に価値があればあるほど、買取業者側は

「1日でも早く買い取りたい」
「他社を出し抜きたい」

と考える為、現車確認の査定の約束を取り付ける為、1秒でも早く電話で売主にアポイントメントを取ろうとします。

一括査定は、多数の業者に情報を流す事で、より高く車が売れるよう業者間を競争させることができますが、だからこそ業者も必死になり、その結果、営業電話は避けて通れません。

連絡をメールに指定することは可能

一括査定サイトの中には、連絡手段に電話とメールどちらを希望するか選択できる場合もあります。

その際、メールのみにチェックをつければ、基本的にはメールでのやり取りが主となり、電話でのやり取りが前提の一括査定サイトに比べれば、電話の本数自体は減る可能性があります。

メール連絡を指定しても営業電話がかかってくる可能性はある

https://twitter.com/onakasuitana24/status/1475006372911927297

しかし、メールのみの連絡を指定しても営業電話がかかってくるのが実態です。「なぜメールのみと指定しているのに」と思われるかもしれませんが、これは完全に業者側の都合です。

前述の通り、一括査定サイトを通じた査定の申し込みは業者間でのライバルがいる為、1日でも早く買い取りたい・他社を出し抜きたいという業者がメール指定を無視して営業電話をかけてきます。

「そんな失礼な業者はロクなところじゃないから売却の対象から外せば良い……」かと言うと、実はそうでもありません。メールのみ指定とした場合には以下のようなデメリットもあるからです。

一括査定で「電話なし」にした場合のデメリット

一括査定で「電話なし」「メールのみ」とした場合の一番のデメリットは「やり取りに時間がかかり、その間に車の価値が落ちる」点です。

メールでのやり取りでは売却までに時間がかかる

メールはどうしても売主・買主ともに、送信してから確認までにタイムラグがあります。また、文章のみでのやり取りとなる為、お互いが本当に聞きたい事・確認したい事がうまく伝わらず、メールを何往復もするような事態も発生しがちです。

需要が高い車であればあるほど、このタイムラグは致命的です。

と言うのも、買取業者は何も全ての中古車を自社で在庫として持つわけではなく、すぐにオークションに流したり、新たな買い取り手を見つけた上で査定に臨むケースもあるからです。

査定業者が少なくなるため最高査定額の期待度が下がる

中古車の価値は「1日単位で落ちる」とも言われており、既に新たな流し先を確保している業者にとって、時間がかかるメールでのやり取りを繰り返す事は、想定しているビジネス自体が流れるリスクがあり、その為、即日査定・買取がスピーディに行える電話での確認を求めます。

メールでのやり取りに限定する事は、そういった業者を選択肢から省くことになり、一括査定の最大のメリットである「業者間での競争効果」が薄れる為、売却価格が下がる(可能性がある)というデメリットがあります。

メールだけのやり取りによる査定額は参考にならない

また、中古車の売却は最終的に必ず現車確認が必要です。メールでそのすべてを伝える事は不可能で、それは電話でも同様です。

しかし、電話の場合は業者ごとに気にするポイントについて素早く口頭で確認出来る為、査定業者は目安となる価格を素早く提示する事が出来ます。また、売主側も価格の目安が分かったり、電話口のスタッフの対応を確認できたりする安心感があります。その為、ある程度納得のいく金額だった場合には、営業電話はメールに比べて現車査定へと進みやすい、という心理的な効果もあります。

更に、メールだけでのやり取りの場合、細かい要素の確認にどちらも時間的なコストがかかる為、業者側も本気で対応してこないというデメリットもあります。その為、メールだけでのやり取りの場合、電話に比べてどうしても査定額の精度が落ちます。

一括査定の営業電話に対する口コミ

https://twitter.com/mami929yutalove/status/1667308091602534400

このように、一括査定サイトへの申し込みと営業電話ラッシュはセットと言え、気軽に申し込んで後悔・疲弊してしまう方の口コミは後を絶ちません。

また、

稀なケースかとは思いますが、電話での交渉があったにもかかわらず杜撰な対応をされてしまう事もあります。その裏には、「買い取るタイミングが商売に直結する」という買取業者側の都合があります。

理不尽な対応ですが、これも中古車売買の市場の現実です。

ただ、ワン速方式をご存じの方や、電話対応を苦にしない方で、一括査定の申し込み後にどんな対応をすれば良いか熟知していれば、高額買取に有効な手段であることも分かります。

それでもやはり、営業電話の対応は大変ですし、多くの手間をかけてまで最高額を狙うよりは、納得のいく金額であれば手間が少ない方が良いという方も多いかと思います。

そんな方にオススメな方法がカーオークションです。

一括査定の電話が嫌な人にオススメの手段

一括査定の煩わしい電話がイヤな方にとって、オススメなのがカーオークションサイトです。セルカに代表されるカーオークションサイトは

  • 最初から最後まで、対応するのはオークション会社1社のみ
  • 買取業者に個人情報が流れない
  • 実際に売却が決まるまで完全無料
  • 全国の数千社を対象にオークション形式で競り合わせる事が出来る

というような特徴があります。

カーオークションサイトは、中古車買取店への持ち込みや一括査定サイトと比べて、売却までに時間がかかるといったデメリットはあります。しかし、「とにかく楽にある程度満足できる価格で売却できる」ので、即車を売らなくてもいいような時間に余裕がある方にオススメの売却手段です。

また「売却前に相場を知りたい」という方向けの方法も以下でご紹介します。

実際に車を売りたい人はオークション形式がおすすめ

セルカのようなカーオークションサイトは

  1. 申し込み
  2. オークションサイトから連絡があり現車確認・査定日を調整する
  3. 現車の査定(ここで売却価格を査定員と相談できる)
  4. オークションサイトへの登録(基本的な登録はカーオークションサイト側で行う)
  5. 補足情報の記述(売主側が車の状態についてアピールする項目を書き込む)
  6. 最低落札希望価格を決めて出品
  7. 入札
  8. 売却成立・各種書類の用意や現車の引き取り

といった流れで進んでいきます。一連の流れの中でやり取りするのは、原則としてオークションサイトの専任担当者と現車確認をする査定員の2名。そして、実際に売却が決まれば、引き取り業者とのやり取りのみとなります。

最低限必要な電話連絡はありますが、余計な営業電話に悩まされる事は一切ありません。それでいて、複数の業者間で価格を競わせる事ができる為、一括査定の代わりになる方法として注目されています。

勿論、オークション形式の為、最終的にいくらで売却できるのか不確かな面はありますが、「最低落札希望価格」の設定により「〇〇万円を下回る入札しか無かったら売らない」という選択もできます。売却が成立するまでは、費用も一切かかりません。

営業電話が苦手で、売却にあまり手間をかけたくない、かと言って納得できない金額では売りたくない、という方にはうってつけの方法と言えますので、興味のある方は是非とも上記をチェックしてみてください。

電話無しで査定額を知りたい人はシミュレーションサイト

「売るか売らないかはまだ決めていないけど、とりあえずいくらで売れるのかを知りたい」という方は、下記サイトで相場を調べるのがオススメです。

車買取相場データベースで相場を調べる

⇒車買取相場データベース

このサイトは、車種・年式・走行距離・おおよそのグレード・ボディカラーを入力するだけで、該当する車がいくらで取引されているのか分かるサイトです。また、1~3年後にどの程度買取相場が落ちるのかも参考として表示されます。

個人情報の入力は一切必要ないため、営業電話に悩まされる事もありません。

このサイトは、中古車買取業者も市場動向の調査に利用しているくらい精度が高く、最新の情報に近いため、愛車の価値を調べるにはうってつけの方法です。

ただ、1点注意が必要なのは、相場には幅があり、内外装の状態や修復歴の有無、オプションの有無等、細かい部分によって買取価格が上下する為、最終的な金額は、査定に出してみないと分からないのが実情です。

オークサポートもオススメ

⇒オークサポート

こちらのサイトも個人情報の入力は一切不要で、営業電話の心配なく中古車の買取相場を調べる事が出来るサイトです。

車買取相場データベースとの大きな違いは、過去実際に行われた業者間のオークション取引をデータベース化しているところです。車買取相場データベースより詳細な情報も記載されており、愛車の状態に近い車の取引が過去にあれば、かなり精度の高い参考価格になります。

ただ、オークサポートはデータベース化されている情報がやや古いという欠点がありますので、車買取相場データベースとオークサポートの両方を活用するのがオススメ。実際に車を売却する際には、これらを使って相場をある程度把握し、その上で査定へと臨むのがオススメです。

まとめ

  • 一括査定はメール指定でも営業電話は避けられない
  • メール指定の一括査定はデメリットも大きい
  • 手間をかけたくないならセルカ等のカーオークションサイトがオススメ

一括査定サイトの活用は、売却までが早く、交渉が得意な方にとっては車を高額で売却する為に有効な手段の一つです。一方、どうしてもそういった交渉事が苦手で、営業電話にイチイチ対応するのもイヤ、という方も多いはずです。

そんな方には、セルカを始めとするカーオークションサイトはとてもオススメです。下記の記事は実際にセルカで車を売った時の体験談をまとめていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

-査定の基礎知識, 車買取の基礎知識