車の買取相場 車買取の基礎知識

車の買取相場一覧表は信用できる?車の買取相場の調べ方

自分の愛車を買取に出したいと思った時、最初に知りたいのがまずは値段ですよね?

「いくらで買い取ってもらえるのか」
「どうすれば高く売れるのか」

誰もが気になる点を調べる為に、車の買取相場一覧表があります。ただ、買取相場一覧表にも、サイトによって仕様や価格に違いがあったります。

ここでは、これから中古車の売却を検討している方向けに

  • 上手な買取相場一覧表の使い方
  • 買取価格が変わる理由
  • より高く売却する為のコツ

などを詳しく解説していきます。どのようなサイトが自分に合っているのか買取相場一覧表の使い方を知り、賢く使いましょう。

車の買取相場一覧表を使うメリット

買取相場一覧表は、おおよその相場感を知る事が出来るのが一番のメリットです。特に中古車の売却が初めてという方の場合、買った時の値段は分かっていても、そこからどのくらい値段が落ちるのか想像しにくいですよね。

そこで、活用したいのが買取相場一覧表です。

車種、年式、グレード、走行距離、カラーなど、基本的な車の仕様を入力する事で、売却した時の参考価格を知る事ができますし、相場を知っておけば不当に買い叩いてくる悪質な業者を避ける事にも繋がります。

また、個人情報を入力しないタイプの相場一覧表であれば、一括査定サイトを利用した時のように鳴りやまない営業電話に悩まされる事もありません。中古車の売却を検討する時の最初のステップが相場感を把握する事ですので、買取相場一覧表は、それにうってつけと言えるでしょう。

ただ、一口に買取相場一覧表といっても様々なタイプがあります。それぞれ見ていきましょう。

車の買取相場を調べる方法

ここでは数多くある買取相場一覧表のサイトについてそれぞれの特徴・メリット・デメリットなどを詳しく解説していきますが、先に結論から述べますと、有用なのは

  • 車相場買取データベースでまず調べ
  • オークサポートで業者間売買の金額を知り
  • carview!で販売価格を知る

という3ステップがオススメです。それぞれ細かく見て行きます。

車買取相場データベースで調べる

中古車買取の相場を調べるには、「車買取相場データベース」が有効です。

車買取相場データベースは、株式会社ファブリカコミュニケーションズが運営するサイトで、車種・年式・グレード・走行距離・ボディーカラーを入力すると、直近の買取実績データや、数年後の買取価格がどのくらい下がるか予測するデータなどを見る事が出来ます。

個人情報の入力が必要ないため、営業電話・メールに悩まされる事もありません。実物を見せての査定以前の相場一覧表としては、最も細かく入力が出来るサイトであり、かつデータが直近の物になる為、購入側である中古車買取業者も活用しているほど相場を調べるには最も適したサイトと言えるでしょう。

まずは、車買取相場データベースで、愛車のデータを入力してみてください。

オークサポートで調べる

オークサポート」は中古車の販売やオークション代行業を営むサンレイド株式会社が運営するサイトです。このサイトでは、業者同士のオークション実績を調べる事ができ、過去にどの程度の価格で車が落札されたかを調べる事が可能です。

個人情報の入力も必要なく、車両の車種やグレード・年式、走行距離、カラーといった条件を細かく設定できるのが特徴で、愛車とほぼ同条件の車両が過去に取引されている場合、かなりリアルな相場を掴む事が出来ます。また、ピッタリ同条件という車両のデータが無くても、条件を広げて検索できるので、おおよその相場感の把握にも活用することが出来ます。

更に、セルカやユーカーパック、楽天car車買取のような、オークション形式での売却を検討している場合には、直接買い取りではないオークションの相場を知れるという点でも価値が高いサイトと言えるでしょう。

ただ、データベースの更新がやや遅いという欠点もあります。前述の車買取相場データベースが直近のデータを出してくるところ、オークサポートは1ヶ月前程度までしか検索できないこともある為、時期のズレについては考慮しておく必要があります。※データ更新のタイミングによります。

carview!で調べる

carview!」は中古車販売を全国規模でデータベース化していたり、車に関する様々な情報を発信しているポータルサイトです。

carview!では自ら一括査定の窓口も設けているためそこから査定を依頼する事も可能ですが、その場合個人情報の入力が必要なため、中古車買取業者からの営業電話・メ-ル攻撃に悩まされる事になります。

また、サイト内を良く見て行くと、メーカー→車種選択→発売時期→グレード選択と進んでいくと各車両のページ下部に走行距離ごとのおおよその相場は確認することが出来ます。ただし、サイトのかなり奥の方にあるので調べるのに手間がかかる上、金額の幅もあるので買取相場の一覧表としての活用には不向きです。

一方、「愛車と似た条件の中古車がいくらで売られているか」を調べるにはこれ以上ないサイトです。全国規模で中古車販売業者を網羅しているため、実勢価格がすぐにわかります。また、中古車販売業者の一般的な利益率は10~30%と言われているため、販売価格から10%~30%+諸経費を引いた金額を算出すれば、おおよその買取金額を予想する事が可能です。

carview!は提携店の多さは日本最大級の為、特に販売価格の相場調査においては精度が高く、量も多く、かつ検索も容易なため、最終的な販売価格から逆算するという視点で活用するのに適したサイトです。

中古車買取業者のサイトで調べる

中古車の買取業者サイトとは、実際に中古車を買取している業者自らが運営しているサイトの事で、グーネットやビッグモーター、ガリバーなどが代表的です。

買取業者サイトでもおおよその相場は把握できますが、その多くは、「買取相場を調べる」「買取相場一覧表を見る」と表記しながら、最終的には査定へ持ち込むよう誘導する形をとっており、個人情報を記入しないと金額が見られないサイトも多く、あまり有用とは言えません。

ガリバーとグーネットはおおよその相場は個人情報無しで把握できるが…

ガリバーのアルファードの査定例
引用元:ガリバー「アルファードの買取相場」

こちらはガリバーのサイトですが、メーカー名と車種名をクリックするだけで、最低査定と最高査定の金額を把握する事ができます。ただ「20.7万円~671.0万円」と表記されているように、査定額には大きな開きがあり、本当に参考程度にしかなりません。

このくらいの幅をそのまま表示してくれているのはある意味良心的とも言えますが、実際に愛車の売却が分かるかと言えば、分からないというのが実情でしょう。

グーネット「アルファードの買取相場」
引用元:グーネット「アルファードの買取相場」

こちらはグーネットですが、ガリバーと同じく金額に開きがあります。同一車種ですが、グーネットの方が最低価格はかなり高くなっていますが、これは中古車販売業者ならではの「少しでも高く買い取るように見せたい」という思惑が透けて見えます。

ガリバーやグーネットは個人情報が必要なく、細かな情報入力も無いため、簡単に相場を把握できるのがメリットですが、上記のように金額の幅も大きく、サイトによって価格も大きく異なるため、情報の精度という点では全く参考になりません

査定から買取まで一気に済ませたいなら中古車買取業者もアリ

車買取の相場一覧としてはあまり有用とは言えない中古車販売業者のサイトですが、事前に車買取相場データベースやオークサポートで相場を調べた上で、速やかに現金化したい場合には有用です。中古車販売業者の場合、表具体的な査定の流れは以下の通りです。

  • 各中古車買取業者のサイト上から車種やグレード、走行距離などおおまかな情報を入力する
  • 電話やメールで大まかな査定額が提示される(※提示されずに実車を見せてくれというパターンも多いが事前に相場を把握していれば問題ない)
  • 販売店に車を持ち込んだり、自宅付近に出張査定に来てもらい、実物を見て査定
  • 金額に納得がいけばその場で売却も可能 ※必要書類がそろっている場合

このような流れが一般的です。中古車買取業者のサイト経由で査定を申し込んだ場合、売却までが非常にスピーディなのは大きなメリットと言えるでしょう。

一方、デメリットもあります。

  • 同じチェーン内の複数の店舗から多数の営業電話・メール攻撃がくる可能性がある
  • 一度査定を断っても定期的に電話やメールがくる

中古車買取業者のサイト経由で査定を依頼する場合、電話番号やメールアドレスなど、どうしても個人情報を記載する必要がある為、営業電話や営業メールは避けられません。サイト上で「営業電話無し!」と謳っていても絶対何らかのアクションが来るものと考えておきましょう。筆者の実体験からしても、しばらくの間、仕事に支障が出るレベルで電話が鳴りやみませんし、メールもひどい事になるので登録するアドレスは捨てアドが推奨です。

また、同一チェーンなのに複数の営業所・販売店から連絡が来るのは、大手チェーンの多くがフランチャイズ形式を採用していて、各販売店の独立採算制になっているケースが多いからです。看板は同じでも、各販売店が抱えている在庫や資金の状況が異なるため、サイト上から査定を依頼すると「うちで買わせてくれ!」と各販売店が必死の営業をかけてくるのです。

これは、一括査定サイトも同様です。中古車買取業者のサイト経由で査定を申し込む場合、スピーディに売却までいけますが、その為にかなりの電話・メールのやり取りが発生するため、そういった営業が煩わしいと感じる方には不向きな方法と言えるでしょう。

個人情報の入力が必要なサイトは相場一覧表ではなく査定

個人情報の入力が必要なタイプは、例え「営業電話無し!」などと謳っていても、電話がかかってきたり、大量のメールが届いたりする可能性があります。

その上で、電話口やメール上で買取価格を提示してくる業者は稀で、実物を査定するところまで持ち込むための営業活動です。買取相場一覧表ではない為、個人情報の入力が必要なサイトは避けた方が無難です。

カーオークションサイトも買取相場一覧表が見られる

中古車買取業者の他にも、セルカやユーカーパックのようなカーオークションサイトでも買取相場一覧表を見る事が出来ます。

SellCa(セルカ)「アルファードの買取相場」
引用元:SellCa「アルファードの買取相場」

こちらはガリバーやグーネットと違い、グレード別の相場も把握できます。また、買取価格を見ると同じアルファードなのに最高金額がガリバーやグーネットより低い事が分かります。

これは、中古車販売業者が「高く売れると見せかけている」可能性と、「カーオークションサイトだからと言って必ずしも競い合って高値がつくわけではない」可能性の二つの意味を示唆しています。

また、価格に大幅な開きがあるのは中古車買取業者と同様ですが、個人情報の入力は必要ないため、ざっくりとした相場の調査には向いていますが、カーオークションサイトを活用するなら車買取相場データベースとオークサポートの方がオススメです。

ディーラの下取り価格で調べた場合

ディーラーの下取りは、中古車を売却するための手続きや販売活動を自分でする必要がないため、手間が省けます。特に新車をディーラーで購入する場合には、一括して取引が完了するため、煩雑な手続きや交渉が必要ありません。一部の中古車買取業者のように、適正相場を大きく下回るような買い叩かれが発生するリスクも少ないといったメリットもあります。

トヨタや日産はサイト上で下取りの参考価格をシミュレートすることが出来るので、これまで同様アルファードでやってみたところ、最も古い年式でこちら。

TOYOTA「アルファードの買取相場1」
引用元:TOYOTA「アルファードの下取り参考価格シミュレーション」

2022年モデルはこのような結果となりました。

TOYOTA「アルファードの買取相場2」
引用元:TOYOTA「アルファードの下取り参考価格シミュレーション」

ただ、上記シミュレートには走行距離の項目が無く、インテリアやエクステリアの状態に関するチェックも無い、あくまでも参考価格です。一般的に下取価格は中古車販売・買取業者の買取価格よりは安いと言われており、リアルな金額を把握するには査定に出す他ありません。

複数サイトで調べるとより精度が高くなるがそれでも参考価格

このように、相場買取一覧表と一口に言っても、運営元の業者のタイプによって違いがあります。また、車買取相場データベースやオークサポートでも、インテリアやエクステリアの状態といった、現物を見ないと分からない点はどうしてもあり、その分実際の査定にはブレが出るものと考えましょう。

車の買取相場一覧表は、まず事前に愛車に近い車の相場を知るために活用するものであって、その上で査定時により高く売れる方法を把握しておくことが車を高く売却する為に重要です。

以降は、買取相場に幅がある理由や、高く売る為に知っておきたいコツ・知識について解説していきます。

なぜ買取相場に幅があるの?

買取価格に幅がある理由は、車種・グレード以外にもカラー、走行距離、インテリアやエクステリアの状態、オプションの有無、修理歴、車検の残り期間等々、中古車の買取には多数のチェック項目があり、それらを総合的に見た上で判断されるからです。

同じ車種・グレード・年式の車であっても、数百キロしか走っていない新車同様の車と10万km以上乗り倒している車では全く価値が異なるのは言わずもがなですよね。

今目の前にある車と全く同じコンディションの物というのは世の中に1台もないオンリーワンと言えるため、正確な金額・相場というのは、最終的には査定に出さないとどうしても分からないのが実情です。

走行距離や年式で買取相場が変わる

中古車の場合、走行距離が少なければ少ないほど、高値がつきやすくなります。そして、覚えておきたいポイントは「1万km、3万km、5万km、10万km」という区切りで大きく査定額が変わるという事です。

これは中古車買取業者の一つの目安となっている走行距離で、例えば売りに出そうとしている車の現在の走行距離が4万8千kmだとしたら、5万kmを超える前に売却できるよう普段の使い方を抑えるなどの工夫をすると、高額査定になりやすいです。

また、車の耐用走行距離は車種や日頃のメンテナンスにもよりますが、10万kmを超えた車は一気に価格が落ちる傾向があります。普段から定期的な交換が必要なタイヤやブレーキパッドなどと違い、10万kmを超えるとエンジンなどの重要な部品の損耗も激しくなり、大規模なオーバーホールが必要になるリスクが高いため、10万kmというのが一つの区切りとされています。

グレードやボディカラーでも買取相場が変わる

例えばトヨタのアルファードと一口に言っても、年式によって様々なグレードがあり、特に日本車の場合は多数のグレードが設定されているケースがほとんどです。グレードが違えばインテリア、エクステリアといったデザイン面はもちろん、排気量や燃費、駆動方式など車両のベースとなる部分も異なるため、買取相場は大きく変わります。

また、意外と重要なのがボディーカラー。同じ車種・グレード・年式でも、一般的な人気が高いカラー、低いカラーが必ずあり、人気のカラーほど需要・流通性が高くなるため、その分買取価格も高くなります。

どのカラーが人気かという点は車種による揺らぎが非常に大きい部分ですが、一般的に白・黒系統のボディカラーは他のカラーと比べて高い買取額が期待できます。とはいえ売却の際に変えられる部分ではない為、車買取相場データベースでボディーカラーも入力した上で相場を把握しておくのがオススメです。

時期によっても買取相場が変わる

買取価格を大きく左右する要素の一つに「時期」があります。一般的には年度の切り替わり直前にあたる2月~3月や、メーカーの新車発表やモデルチェンジの発表時期となる8~9月頃に中古車の流通が活発になることから、需要が高まり、買取価格も上がりやすいと言われています。

特に、まだフルモデルチェンジをしていない現行車の売却を検討している場合には、メーカーがモデルチェンジするタイミングは抑えておき、その前に売却できるようスケジュールを立てておくと良いでしょう。

また、そういった一般的な要素とは別に、世界的な景気の問題も絡んできます。海外への輸出が活発になっている時期は買取価格が上がりますし、逆に経済が落ち込んでいる時は下がります。世界情勢や景気の動向についてはユーザーがどうすることも出来ませんが、売却を焦っていないのであれば、これらの動向にも目を配り、売却時期を見定めるのも高値で売るコツの一つです。

正確な買取相場は業者しかわからない

ただ、最終的な査定金額・買取価格は、実際に査定に持ち込むまで正確なところは分かりません。相場買取一覧表はあくまでも過去の実績に基づく参考価格であり、実車の状態、修理歴、車検の残り、ローンの場合は残債があるかどうか、といった様々な要素が複雑に絡むからです。

また、仮に車両状態が非常に似た車両の売却実績を発見できたとしても、売却のタイミングによっては上にも下にもブレる可能性があります。

中古車の買取相場一覧表はあくまでも相場を参考程度に知るためのもの。その上で、「いくらで売却できれば自分は納得できるのか」といったご自身の納得感を整理する為のものとも言えます。

まとめ 買取相場一覧表を目安に賢い中古車売却を

  • 車買取相場一覧表は参考価格だがサイトによってかなり近い金額を知れる
  • リアルな売却金額を知るには査定が必要
  • 少しでも高く売る為に正しい知識を持とう

車買取相場一覧表と一口に言っても、様々なタイプが混在しているのが実情で、更に本当の意味であなたの愛車にズバピタな一覧表というのは残念ながら存在しません。

しかし、有用なサイトを活用して相場を知る事で、悪徳業者に買い叩かれない事は勿論、ご自身の納得のいく金額というのが必ず見えてきます。それは売却をするか、やっぱり乗り続けるのか、といった今後のライフスタイルにも関わる重要な指標となることは間違いありません。

是非とも正しい知識を身に着けて、少しでも高く売れるよう中古車の買取相場や一覧表を有効活用して下さい。

なお車をなるべく高く・ラクに売りたい方にオススメなのはセルカです。

セルカは一回の査定で提携している7,000社が参加するオークションに参加でき、セルカとのやり取りのみで車を売ることができます。

セルカについては以下の記事でまとめていますのでそちらも参考にしてみてください。

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